日曜日

NJP特集号(stochastic thermodynamics)へ投稿するための論文を書きはじめないとまずいのでスタート。昨日、一般論を書いて、今日は例題...と思ったが、昨日のが酷かった。一般化することによるメリットがほとんどなく、これでは初見には全く分からないどころか、3ヶ月後の自分も分からんなぁ。いや、今日の自分がみてもよく分からん。早々に決断して、昨日の作業を無にして、構成を変えた。基本的な考え方などは、平均場XYのマクロダイナミクスの例題で明示的に説明しながらすすめるのがよい。今日はここまで。(最後の結果は1970年ごろまでに既知だと確信しているが、文献は分からないまま;振動子がらみでその問題に言及している文献は教えてもらったが。。。)

いわゆる平衡統計力学でやるself-consistent方程式が断熱定理に対応しており、平衡状態からずれているとそこに非断熱効果(=非静的効果)が加わる。それが不可逆仕事に対応し、正の摩擦係数はそこからきまる。解の安定性を保証する摩擦係数の正値性というのは、第2法則そのものの結果である。計算はちょうど3ヶ月前にしたものだが、やっとtex化した。明日から時間を見て蔵本模型の分を書く。そのあと、イントロとまとめを書いて、何とか10月中にver. -5 くらいにしたいが。。(11月中にver.0にして、12月中にversion をあげ、冬休みに最終チェック。)

この3週間は、Ueda-Sasa論文にかなりの時間をとってきた。かなり急いだ感じだが、金曜日にver.0に到達。この週末はゆっくりと赤入れをした。11月第2週くらいに投稿かな。「非平衡ランジュバン系における軌道のレプリカ対称性の破れ」という新しいクラスの力学振る舞いの例示だと思っている。化学反応などもっと広い系でこのクラスについての知見が広がったらもっともっと面白くなると思っているが、そう簡単にはいかないので、ひとつづつゆっくりと。