土曜日

学会後、月曜から(個人比的に)凄い数の用務があって、あっという間に時間が流れた。研究会が基研であったが、全くいけなかった。そうこうしていても、アメリカ、ヨーロッパ、日本からノートが届き、対応したいのだが、、うぬぬぬ、、となっている。どれも面白く、かつ、一部は共同研究だしちゃんと対応しないといけないのだが、メールを書く時間がとれなくて。skype で黒板つけて自由自在に使えるようになればそれが一番いいのだけどなぁ。
 ただ、今週は、隙間の時間では、科研費申請書が優先事項だった。時間の対称性関係で基盤Aをもらっているのだが、熱力学拡張に関係した「実験」を何としてもみたくてだなぁ、、、そして、おそらく「今」がほとんど唯一といっていいくらいの絶好の機会だと思っているので、何としてもこの企画は採択されてほしい。学問的に意義がある自信はあるけれど、申請書がダメならダメなので、全力で取り組んでいる。

そういう事情なので、自分の研究はオフにしているのだが、ついつい考えることがあって、(計算はしていないのだが)実は盛り上がっている。普通にやれば、熱伝導下気液転移が線形応答理論で計算できないことは学会中に納得したのだが、ちょっとした裏技で計算できるんじゃないか、、と思い始めていて、ちょこっと殴り書いた範囲では悪くはない。多分、できる。これは10月中に計算できればいいな。ターゲットは決まっていて、線形応答の範囲で定常状態が確定するなら、その状態に対して、(中川さんが学会でしゃべって、最新のpreprint で書いている)スケーリング関係式の有無をチェックすればよい。このスケーリングがあれば変分原理があるところまで追い込んでいるのだから、これがあるなら変分原理が成り立つし、それがないなら少なくとも僕たちの変分原理はない。新版の線形応答理論の式で、パッとみた感じだと、いけているような気もするが、まぁ、慎重に全部を計算するまでは分からんよな。