火曜日

20世紀の終わりごろに何度か委員会等でご一緒した太田さんの最終講義があった。当時、電磁気と物理学者列伝に対して、通常でない知識と思い入れがあったことに驚き、それ以来電車の中とかで色々なお話を伺ってきた。最近、その両方に関して、次々と文章にされているので、それらから太田さんを知っている方も多いかもしれない。今日、驚いたのは、物理学者列伝を書く際には、必ず原典をあたることのみならず、お墓参りをしていること。その数は(未公表分を含めて)60人にのぼる。参考資料にしている原典の数も半端ではない。ひとつの生き方だろうな。。途中で、僕の最終講義はどうなんだろう、、とくだらないことを考えていた。あと22年か...。

JSTAT論文で解析した時間相関関数の満たす式について、今の近似を完全にはずしても計算手数が同じであることがわかった。(勘違いでなければ。)そうすると、長い本論文では、そっちでやらざるを得ない。つまり、宮崎さんの不満には、(同じ手数で)完全に答えることができる。具体的には、JSTAT 論文では、3体相関の扱いが完全ではなく、とある条件をみたすべし、という仮定をしている。(論文で仮定とした表現は論理的間違いではない。)その仮定が同じ手数ではずせるなら、はずさないといけないだろう。。もちろん、膨大な再計算が必要になる。標準形が同じであろうことはほぼ間違いないが、係数の閉じた式は大幅に違ってくる。その数値は、計算機で計算しないとわからない。

揺らぎの入り方のチェックをするが、どうもEPL 論文で仮定した表現と違っているような気がする。で、その表現で各種臨界指数がどうなっているのか確かめようとしたが、無茶苦茶複雑になっていて、1−2時間で解析できそうにない。うーむ。