金曜日

やはり、日本での時間の進み方は非常にはやい。とめる努力をする機会がないまま時間がながれていくような感じだ。

"SST - microscopic derivation " について、「乾杯!」のあと小松さん、中川さんから重要な警告(=僕がconference dinner にでれなかった日のイベント)があって、その後のばたばたが収束しきっていない。昨日の夕方までに、僕は自分なりに見切ったつもりだけど、まだ(訪米中だった)田崎さんと意見を調整しきっていない。メールの感じだと温度差が残っているので、早急につめないといけない。

夕方までに予定していた全ての仕事を終えたあとで、この問題に戻って、次の手を考える。熱伝導は難しいので、いったん境界駆動格子気体にうつることにする。玩具であるとか、ルール依存性が残るとか、色々問題があるにしても、やはり、本質的な部分は格子気体系でもみられるはずである。実際、KN 表現も拡張クラウジウスもSSTも境界駆動格子気体系で成立*1 する。 [これ自体、格子模型研究グループにとっても大きな事件だと思う。今度の論文では熱伝導を例題にするけれど、別の論文でそっち業界向けにも書くべきなんだろうんだな、理想的には。] また、個人史的には、最初に、境界駆動格子気体系を例題にして拡張クラウジウスを考えていたのだった。

問題をそのモデルで定式化することからはじめる。いつものように、鉛筆はいっさいつかわない。.......... おぉ、とあるアプローチで問題を書くと、Karel のコメントは完全に正しかったではないか。いかんな、、僕の答えは(間違いではないけれど)100パーセントでなかった。例題が簡単になって問題がシャープになってきたので、なんか新しい突破口がみえそうな気がする。よし、いい感じかもしれない。

*1:正確にいうと、SST にはモデルのクラスを制限しないといけない。