木曜日

九州。はたのさんから、粉系で圧力異常の長さの指数と動的不均一性の長さの指数が一致している独立な研究結果があることを聞く。(お互いの論文は相互に引用していない。また、線形応答COE meeting でBouchoud 講演に僕が質問したことだが、答えは明快でなかった。)こういう理解こそが、粉統計のコーナーストーンだと思う。

研究会では、宮崎さんから Iwata-Sasa や Otsuki-Sasa に対する厳しいコメントがくる。物理としてきわめてまっとうな意見である。これらの意見を客観的に覆すのは、次がないとどうしよもないことは百も承知の上で、それでも、僕たちの新しい視点がノンゼロ、つまり、未来に可能性を残すことを強調したい。もっと踏み込んだ予想では、シナリオとして、Otsuki-Sasa の路線は、最終的には正解で、Iwata-Sasa は(ガラス系の理論としては)シナリオをはずしているけれど、解析レベルの新しい視点を与える... と思う。つまり、残る場所が違う。それぞれの点について、遠くないうちに成熟させたい。

拡張クラウジウスが成り立たない(かもしれない)例について、田崎さんも計算をはじめたみたいで、ときどき経過のメールがくる。僕も休み時間に少しづつやっている。現時点での個人的な位置づけは、「絶対に成り立つ」はずで、成り立たないのは、計算ミス、あるいは、勘違いにすぎない、と信じている。ま、でも、具体的にあわない、という計算がでている以上、無視しえないので(全く面白くない)計算をする。