土曜日

今の例題でこの計算をする限り、拡張クラウジウスは成り立っていない、と一旦判断して、九州からの帰路で、8月中旬のノートの検討モードにはいる。(これはペンをもたずにできるので本来好きな作業なのだが、精神的にはつらいものがある。)完全に納得しきっていない点は昨夜もひっかかった1点だけだ。そこをつめて考える。

見えてきた。まず、例題でやっている今の計算では確かにでないことをそっち経由でも納得した。しかし、妙だ。一般的に考えるとやはりいけている気がする。そのギャップを埋めるべくさらに考えをつめる。理解していない点が明示的にフォーカスされてきた。こいつをクリアーにすればいいだろう。今日はここまでで、明日に持ち越し。

それがクリアーになった結果、拡張クラウジウスは一般的ではない、ということを完全に納得することになるかもしれない。そうなれば、投稿中論文は取り下げだが、仕方ない。(拡張クラウジウスの成立に補助条件がひとつつくことになるので、その条件の意味がみえてくれば何らかの形で残る。それに...熱伝導のSST-Maxwell の数値実験のデータは悪くないのだが...) あるいは、例題の計算の仕方が間違っていて、拡張クラウジウスが生きかえるかもしれない。そうなれば、おそらく、8月中旬以降でもっとも嬉しい瞬間になるだろう。さて、どっちかな。正直に今の気分を記しておくと、9:1で前者だと思っている。実時間形式の研究日誌の宿命だけど、つらいですね。