火曜日

朝の電車、および、あいている時間に考えるが、全くみえてこない。まず、前のversion のSST が「かなりばかげた予言」を含んでいたことを、今となっては後付け的に理解してきた。今の版は、そういうのをうまく避けている最小のものになっているのだな...。

しかし、この理論が何をいっているのか今一みえない。いや、2週間前も何一つ見えてなかったのだが、幻レベルの話で曇っていて、見えてないことを自覚してなかった。今回、WHAT'S NEW を明示的にしないと気持ちわるいので、あわてて考えているのだが、吐き気を感じてきた。(こういうのは悪くない。問題を絞り込んでくるときはいつもそうだ。吐き気を数日感じて、正しい理解につながることはよくある。さもなくば、忘れるか..。)

例えば、状態方程式レベルでは、(マクロな系を対象にしたときには)、局所平衡にとどまる範囲を対象にしている。そうすると、全て、既存の話で尽きてくるように思えてしまう。ところが、話は簡単ではなく、そこに「流体+α」以外の記述を与えているようである。この標準的な記述とは矛盾してはならないはずだが、このあたりの関係が全くみえない。

マイクロメータースケールでの問題なら、局所平衡でなくて、かつ、SST がカバーする現象群がありえるが、参照系がなさすぎて、ポイントが絞れてこない。数値実験でみえている関係式の非自明さ加減にも、もうひとつピントがあっていない。

ないないずくしだ。10月10日、パリで関本さんにいわれたこと「O(J^2)で熱力学をみることは、線形応答領域で応答をみることに相当しているのか? え、違うの....(変だね。=佐々が関本さんの顔つきから補足。)」10月12日、パリでChristian (Maes) にいわれたこと。「O(J) の関係式だけですでに十分な非自明な命題になっている。その内容を理解することがまず大事だ。」いやはや、、ふたりの声が朝から頭でなっている。ふたりのコメントに対する僕の答えは、(熱に浮かれた)オオバカさんだった。ふたりの見識の高さに敬服するばかりである。