金曜日

k-core 論文:予定より数日遅れで、版をひとつあげた。投稿は8月上旬になる見込み。理論の最後でポカしていて、それをサポートしているらしい数値実験は強引だった。有限サイズスケーリング恐るべし、と思っていたが、逆に超危険だということを学んだ。(数学の証明ではないので)理論が正しい証拠*1をつけたいので、それをどうやってつけるかバタバタしていた。岩田さんとの意思疎通からくる偶発的なデータを見ていて、「うん、これでいこう」とプレゼンのアイデアが沸いたのは昨日のイタリアントマトだった。昨夜、21時過ぎからそのラインに沿って論文草稿を書き換え、今日の朝早くから関連するデータを色々みせてもらう。きっと来週には綺麗なデモが出るだろう。(ライデン会議では、発表に関連する資料をあらかじめweb で公開することになっている。僕の発表はk-core を中心に据えるので、公開を急いでいる。ジュリオに約束したのは7月だったが、数日遅れは許してもらおう。)

さて、k-core 論文が落ち着いてきたので、明日は別の緊急事項を立ち上げる。Ginzburg criteria である。「超伝導で平均場でないゆらぎが効く領域が極端に狭い理由を明確に述べよ。」という問題に対して、スラスラ白板で説明できない。(本を読めばわかるが、今の僕には自分の言葉がない。)その理解を一段あげて、今のjamming 系で関わっている諸々を押さえ込むのだ。

*1:数学的に厳密な証明ではないが、厳密な値を理論的に導出していると思っている。だから確かな証拠が欲しい。