木曜日

物理数学の講義終了。今年、90分x 12 回を一切のメモをみずに講義することを目標にしていた。しかし、小心者なので実は毎回メモをポケットにいれていて、いよいよやばいときにはポケットからメモを取りだすことにしていた。幸いなことに、前回まではポケットに手がいくことなく、しかも、喋るべき内容をほとんど落とすことなく、いい感じで講義をやっていた。

で、今日。「90分で克服する特殊関数への恐怖」という変な題目で、特殊関数入門をやった。昨年はとりあげなかったので完全な一回目。(前回までも昨年とは違っているけれど、共通する部分も当然多かった。)時計をちらちら見ながら85分まで何とか予定どうりいっていたが、最後の最後で焦ってしまった。同じようにやれば、こうなると書いた式に強い不安感を覚えた。その場で速攻で検討できたはずなのに、それをする自信が急に消えた...。結果、言い訳しながらメモを取り出した。。不安は的中して間違えたことを書いていた。

惜しい。(90x12−5)分までうまくいっていたのに。後から思い返せば、その場で頭をぐるぐる回せば正しい式に修正できたはずだった。その差は、自信を持てなかったことに尽きる。びくびくしたらダメだ。根拠のない自信過剰もダメ。結果は表にでるからね。

というわけで最後にケチがついたけれど基本的には満足している。勿論、学生の皆さんが計算間違いを適宜指摘してくれたり、適切な場所で適切な応答をしてくれたお陰であるのはいうまでもない。毎回、講義の後は研究室でぐったりしていたが、心地よい疲れだった。