火曜日

講義終了。今学期ほど負荷を感じたのは始めてだし、その分色々な意味で中身は薄くなってしまったかもしれない。現状でできることはやったつもりだが、半端になった部分は申し訳なかった。

講義と会議の合間に、BM模型に関する文献の整理やデータの整理。論文草稿も大枠は見えてきて、ver minus 2 くらい。説明も段々まとまってきた。dodecagon というのは血迷いフレーズであることを認識して、''対称hexagon 領域'' に改名する。それと同時に''歪hexagon領域'' も明示的に定義する。それぞれに3通りの配置があって、これらの6つの領域が問題の鍵となる。絵的には知っていたことだけど、こういう風に分類・表現するのがもっともストレートであることがわかった。

わかったのは睡眠3時間半で日曜日の朝に目覚めたときだった。実は、寝る直前まで蜂の巣上の典型的な配置を”計算機で”描かせるプログラムをかいていて、その作業の過程で、「dodecagon」「ずり線」でなくて、「対称/歪 hexagon 領域」であることが見えてきたのだっだ。知っている人は知っているけれど、僕は計算機というか機械全部が苦手た。だから舞台となる蜂の巣格子も手で書いていた。田崎さんがこの問題に興味をもって蜂の巣のpdf を作ってくれたのが札幌にいく前日で、出張前に打ち出して、「おう、これは便利だ。。」とか間の抜けたことをいっていた。京都のポスターもあるし、論文もあるし、今後のこともあるし、ここで蜂の巣を作るのはきわめて重要だ、、と自分に言い聞かせたのは土曜日の夕方で、そこからおたおた作り始めた。わからなくなったらすぐにgoogle に聞く、、というのを繰り返して何とかできたのだが、そういうのができると使ってなかった頭の別の部分が作動しはじめてぼんやりしていたのがクリアーになったのだな。よいなぁ。

これはパタンの話だけど、ぎりぎりの話はやはりデータが全てである。これ以上はないくらいの綺麗なグラフが入ったのを見ると本当に気持ちがいい。勿論というか、何というか、これらは全て福島さんのデータである。(札幌で見せたのは全て僕のデータ..。)非常に微妙な話なので、どこまで説得力のある結果を見せれるかが勝負の分岐点である。残念ながら、僕だけでは、分岐点の遥か手前でとまってしまう。「プロの仕事」を日々見せてもらっている感じだ。いくつになっても、こういう経験ができるのは嬉しいことだ。

最終的に重要な論文のデータが全て福島さんの手によるのだから、僕が数値実験をしなくていいか、、というと、この問題では少し違う。僕はこの模型に対して、鉛筆でできること、絵でわかること、などありとあらゆることをやってきた。つまり、仲良しになってきた。それだけ面白いと思ったからだけど。同じく、計算機で色々な側面を直接みることで、新たに得る知見ことが極めて多い。新たに分かることがあるとさらに楽しくなる。そういうことの繰り返しなんだと思う。