木曜日

文献調査をしていて、このあたりからひとつくらいは論文を引いた方がいいなぁ、どれにしようかな、、と机に並べる。ぱらぱら論文をめくっていると、何やら見慣れたパタンが目にはいる。うげ、まさか....本文に目を落とした瞬間に分かった。同じ模型だ。。。しかも、にゅーまん、ムーア、ぎゃらはん、じゃっくと色々な世代で有名な人たちが1999年から2005年まで順番に研究している。(提案は、にゅーまんとむーあ。)慌てて論文たちをDLしてみていく。どうやら統計力学として簡単な場合を速攻で解いたあとは、動的なことに問題の焦点が移っているようで、もうひとつある「すぐに解けること」には展開していないらしい。冷や汗もんだ。

quasi-crystal 以外は大体押さえたつもり。AF-IMのGSの非交差ランダムウォークによる表現など誰が最初か分からん。60年代に一定のグループは分かっていたはずだが、言葉による明示的な表現はない。82年のオランダグループがまだ明示的なのでそれをひくことにした。ところで、82年には、伊豆山さんたちも質的に同じ表現を書いているけど、違う問題からきているからなぁ。(いずれにせよ、本質的には60年代に全てある、、ということか。)あとへんてこな基底状態探しでは、金森さんたちがずっとやっていたことも学んだ。60年代か。。文脈が違うので今のところ引用する場所がないけれど、再考する予定。イタリアグループの最近の模型とその展開はおさえた。これは引用しておこう。

大体、ノート書きの終盤になって文献調査をしているなんて、人によってはおかしく見えるかもしれない。でも僕の場合、最初に走るときは、必要な文献以外はほとんど見ない。誰かがやっているかも、というセンスで文献を懸命に探すことはしない。(ざっくりとは見るけれど。)例えば、今回だと、にゅーまんたちの一連の文献を見つけた段階で、僕は自分の試行をやめてしまっただろう。そうすると、今回の最大ポイントには到達しなかった。誰かが先にやっていようが何だろうが、自分が面白いと思うことを考える癖があるからだと思う。また、誰かがやっていると、興味が半減してしまうという悪い癖もある。ま、タイプの問題だけどね。