土曜日

事務書類をだだーとやっつけて、水曜日に始めた3次元タイルの続きをする。水曜日の段階ですぐにできそうなことが二つほどあったのでそれを詰める作業である。その1は、ある統計力学模型にマップして、熱力学関数を計算してしまおう、、という虫のいい話だったが、やはり3次元は視覚的に難しく、勘違いをしていたようで、ダメっぽい。まだ完全に理解できていないが、取りこぼしがあるようだ。(2次元タイルの場合に綺麗にマップできるので、それと同じ考えでやったのだが、再考。)その2は、非平衡緩和から数値的に情報をとろう、という話だが、、あれれ??なぞだ。

結局、地道に交換MCでサイズを変えた実験を見るのがもっとも健全っぽい。3次元系でサイズが小さいので本当に厳しいが、あ)転移があるのは(数値的には)確実。い)熱力学関数は2次転移(か、弱い1次) う)ガラス秩序変数は不連続転移の気配がある。つまり、(平均場解析で期待されている)RFOT と整合的ではある。ただし、う)のガラス秩序変数の収束が無茶苦茶遅く、そこの特異性の見極めは小さいサイズでも大変。。(サイズ依存性で区別するのだけれど、今のところ、ちょっとサイズを大きくするとどうしようもなくなっている。でも、強いヒステリシスがあるので、状況証拠的には、ガラス秩序変数は不連続転移であろうとは思う。)(い)の熱力学関数の2次か弱い1次かの区別は、数値実験では無理だと思う。ただ、何となくだけれど、これは、理論的に攻略可能な範囲に入っていると思う。

保険として気分的に今一な模型でsecond best の位置づけで真面目にやりはじめたが、こうして結果が見えてくると、悪くないではないか。何でこれを12月からやらなかったのか、、、と少し後悔する。この模型をノートに書いたのは11月だぞ。クリスマスに「おいでおいでの模型」が浮かんでしまったのが、結果として敗着だった。(短期的にうまくいくように見える手が長期的には大きな痛手を生んでいる、という人生において当たり前のように皆が経験していることそのまんまだ。)