火曜日

セミナー2日目:しるべるとさんは、昨年のソール以来で、確か来年も会うことになっている。(素朴でありながらも、精力的に)非平衡実験を展開している。今日の話、対応する記述がそれでいいなら、実験がそうなるのは驚かないが、対応する記述がそうなっていることは自明には思えないんだけどなぁ。(また、そもそも、関本さんが的確に質問したように、「熱」についてまじめに考えると、先にパンパンいけない。。)彼はそういう難しいことはおいといて、ともかく測って、データを整理して、走る。。そういう路線でも、それを徹底するから、よいのだと思う。しかし、僕自身の研究計画としては、作戦を考えないといけない。

Laessigさんは、記憶違いでなければ、ランダム系の動力学をやっていて、昔、解説論文っぽいのを勉強したことある。話をしたことはない。今日の講演も前半の教育的な部分はプレゼンもうまく、後半もうまく問題を移し替えていて、秀才っぽい。しかし、evolutionary biology を考えるのに、その枠組みの中で問題を作っても、理解は進まない気がするんだけどなぁ。他方、数理構造という点では、非平衡理論サイドの移し替えただけなので、そっち側で新しいことはない。。もちろん、evolutionary biology そのものには興味を持っているし、実際、夏休みもとある論文を読んでいたし、自分の問題にもってこれたらテーマにすることがあるかもしれない。

ライマンさんとお会いしたので、「お会いできてうれしいです。自己紹介させてください。東京から来た佐々です」というと、「ドレスデンであった」とおっしゃる。(実は、聞き直しても、聞き取れなくて、「どれすでん」を通訳してもらった。予想できない文脈であり、音だけで聞くのが難しい。)どれすでんで、らいまんさんに自己紹介をした記憶はない。多くの方にあいさつはしたから、その中のひとりだったのかもしれないが、認識できてなかった。(ただし、らいまんさんは、どれすでんでは講演はしていないはず。)僕たちがいつも引用する、らいまんさんたちの論文は、ほとんど、ふぁんでんぶるっくさんがやったらしい。(そこの連名に加わっている某さんの貢献はゼロだ...と。)そんなのは直接会って話を聞かないとわからない。

午後に関本さんの「断熱ピストン」の話を聞いた。来週の講演するのでさわりの話だけ、、とおっしゃっていたけれど、聞きはじめると、長い時間を使った。断熱ピストンの例題を綺麗に理解できる、というのはいいけれど、thermo-phoresis の問題だと思うと、色々腑に落ちなくて、質問を連発したからである。(しかし、僕のそういう疑問をすぐに完全に理解してもらえるのはうれしい。該当する人は他にはいない。)その中で、僕の今までの理解に間違いがある可能性が高いことが分かった。いかんなぁ。。今日の議論については、とりあえず論点整理レベルまでは到達したが、まだ完全に納得できたわけではない。でも、この点は、非常に大事だと思っているので、もうちょっと考えたい。優先順位をあげようか。関本さんも2週間いらっしゃるので、その間にぼくの言葉にするか。。