火曜日

セミナー7日目:Spohn さんの講演から。竹内さんの実験の丁寧な説明やSasamoto-Spohn も交えて、"KPZ class" の説明。ある程度の精度で聞いたあとは、それ以上に理解することは不可能でもある。。雑談で、普遍性をめぐる話でもできたらいいかな。。(雑談のタイミングとか難しい。誰かが話していると割っていけないし、机に向かっているときは割れないし。じょあんにとも話したいが、タイミングが...。)

ついで、くりすてぃあん=まーすの講演。なんというか、SST の解説がずっと続く。大野さんの版でも僕の版でも田崎さんの版でもない。informal なセミナーなので、魅せる講演ではないが、黒板で補足しながら、SST-project の基本的重要性を専門家たちに熱く語る。僕にとってその精神的な部分に新しいことはないが、非常に不思議な気分になった。10年前に「Christian Maes が SST の説明をしている様」を想像できただろうか。勿論、研究の部分も、凄い話ではないが、SST路線に沿って健全な一歩を出している。(SST的に健全な)heat capacity を測ろう - だけだと定義に過ぎないので、単独では重要性が足らない。それで、すぐに可能かもしれないことを聞いてみたら、「それはもう論文で書いている」とのこと。もし、それができるなら、それこみで実験で測れば面白い気がする。おかしいな、論文よんだはずなのに。もう一度みないといけない。

実は、昨日のほるへ=くーちゃんもかなりの時間をHatano-Sasa の解説にあてていた。それを実に面白い方向に展開している。90年代、ゆらぎの定理を確率過程に舵を切ったのがほるへであり、ゆらぎの定理を終わらしたのがくりすてぃあんである。その二人が、僕たちが積み重ねてきた研究の先を考えようとしているのは、刺激になるという言葉では済まない感じである。

頭の中は急速に色々なことを考えたくなっている。ただし、明日のプレゼンがあるので、今日の夜はプレゼンの準備に集中する。(マイナーだけれど)構成をさらにいじってしまった。土曜日のくりすぃあんの結果も結果だけ紹介することにした。(彼の了解も得た。)

プレゼンの準備などもあってクリスティアンの土曜日の話を自分の言葉で書き直すのはちと余裕がないので、根本君にレクチャーを受ける。(根本君は早々に完全消化していたので。)うん、自分たちの言葉でも表面的には分かった。(皮膚感覚的には分からない。)その次が勝負だ。次にどういう風に展開するのか。。