木曜日

研究会:クリスのデーモンから。「悪魔」の定義とか「情報」の定義がさがわさんたちのと違うが、定義問題はおいといて、おこっていることを虚心にみる。bit-sequence のリザーバーを仮定してその「単位bitあたりの情報量差」によって駆動されるマシンという位置づけだろうか。これが(化学ポテンシャルに特徴づけられる)粒子浴と接するマシンと質的な差があるかどうかが問題かな。”bit-sequence 浴”というのは分かりやすいし、情報はそのbit-sequence で定義される。次の、ふご=としぇっ の講演は、制御理論の非常に綺麗で明快なサマリーだった。(僕はきちんと理解していなかったけど、さがわ=上田より前に悪魔についての本質的な定義がなされていたようだ。確か2010年1月13日に  さがわさんのセミナー を聞いて、はじめて悪魔の定義が分かりはじめた気がしたが、僕がそこで初めて理解したこと同じ内容のことがふごたちはその前に到達していた。)定義問題をおいといて、情報マシンとしてそれぞれをどう位置付けるのか。後でクリスにも個人的にあれこれきいた。(なるほど、じょーるだんがそういうことをやったと。。そうすると...ふーむ。)しかし、その後でさらに伊藤君や白石君の話を聞くと、さがわぐるーぷの進展はすさまじい。いやぁ、さがわさんたちの外側で悪魔をやるのは難しいだろうな。(それでも、純粋なハミルトン系だけの世界で考えるのは面白いので、それを僕がやりたいかな。。)

驚いたのは、ふじいさんのポスター。positive rate conjecture の反例ができたかも、ということである。positive rate conjecture に関わる話は、 ここ  を見られたらよいかと思う。ここで出てくるGacs の話は、理解できる代物ではない。(東京から京都に引っ越しをするにその論文が出てきて、おぉーと懐かしがったりしたものだった。)ふじいさんの話は、単純で自然で、「え、これが...」というものだった。でも一通りきいた感じだとすんなりいけている気がする。うーむ、しかしなぁ、この模型を他の人が考えないわけないしなぁ..。とうろうろしていると、僕が早とちりしていたところが分かって、ポスターに戻る。「ここでこの極限はとれずに有限にしからならないから、ゴミが残って、ここが大きくなりうる可能性残りますよね?」と。「でも、具体的にみるとこんな感じだから、いけているかなぁ...」ということだったが、今の僕の理解だと、専門家が「OK」といっても「ダメだ」といっても驚かない中立的な感じになった。よかった、よかった。後は不等式評価の難しい問題になったので僕には見えない。田崎さんはいけている可能性が高そうな感触のようだ。(全く根拠ないけど、僕はうまくいかない気がする。)しかし、ここでこの話を聞くとは驚いた。