水曜日

6月に入って何となく気分が楽なのは、1月から5ヶ月続いた報告書と申請書のラッシュが終わった、ということがあるように思う。1月早々に先端拠点の報告書をDLして、5月末に基盤Bの成果報告書を発送するまで、毎日やっていたわけではないが、少なくとも毎日何かの書類は持っていたのだから、やっぱり辛い。まぁ、仕方ないが。。秋の申請のことも歩きながら考えている。(あ、その代わり、6月からは、本を書かないといけないのだが。。)

量子熱接触のタイプ4の緩和の模型をつくりたくて、いくつか試したが、全滅だった。朝の電車でいいかもしれないと思ったアイデアはあったのだが、スカだった。夜はやらせ覚悟でやってみたが、うまくいかない。タイプ3強すぎ〜。タイプ3がQPでタイプ4がchaos という類推も概ね正しいような気もする。(違う面もあるのだけど。)数式として、タイプ3とタイプ4の条件の違いは分かっているつもりなので、算数が達者な人ならぱっとつくれる気もするんだけどな。中々その路線からは見えない。しかしなぁ、現実はほとんどタイプ4のはずで、その普遍性と数式にはギャップがある。式を見るかぎりタイプ3が一般的に見えるのだけど。(タイプ3とは、オンサーガー係数はゼロだが、緩和時間が ℏ/(K_BT) でさっと平衡化する緩和。タイプ4がオンサーガ係数が正の標準的な緩和。)

もう残る手段は進化だな。評価関数つくってハミルトニアン進化させるか...。まっとうな物理模型を対角化して、タイプ4であることをきちんと確認する、というのが健全なのだが、今の僕がそれをするには時間がかかりすぎるし、対角化はやっぱ趣味じゃない。

しかし、ガラスつくっているときと似ていていいなぁ。僕はこういうのは好きなんだと思う。量子ダイナミクスだと、ボルン近似が〜、グリーン関数が〜とかも好きではないが、エンタングルメントが〜、とか、ホログラフィーが〜とかも好きではない。研究の進展としては、楽しそうだし、やる人がいるのは十分に理解できるし、結果は知りたいけど、僕がしたい研究ではない。