土曜日

10日も空いてしまった。色々と切羽つまって日記かく時間がなかった。いかんなぁ。。。

Adrian 滞在project:↓で書いたのは本質的には間違いはなく、大変面白かった。解析したいモデルAが別のモデルB に帰着できた。で、モデルBは通常の摂動展開ができる形をしているのでささっと終わらせて、このproject を終了しようと思ったのだが、これが手ごわい。色々とおかしい。帰国したAdrianがモデルB の先行研究を教えてくれたので、それを見た。90年代前半に Cardy 先生たちだが。。あぁ。。だめだ。細かいところを間違っている(=僕自身がやらかしてミスに気が付いたところ)だけでなく、本質的に矛盾している解析になっているのにそのまま書いてしまっている。答えは知っているのだから、それにひきずられたのだろけど、いわゆる典型的な「理論物理のクソ論文」だな。しかし、これが解析できないのはおかしいので、GW中無意味に頑張ってしまった。少し面白かったのは、モデルBをとある解析(=僕が好きな方法の特異摂動)を使うと、なんとモデルAが主要項になる。何のこっちゃ。変数は違うんだが。。。ともかく、一旦、ギブアップした。いずれにせよ、モデルBは、標準的な理論物理の方法で解析できないとおかしい問題なので、ちゃんとした手はあるはずだが。。(もともとのモデルAは古典粒子多体系で摂動計算が組めるようなものではない。)

Nakagawa-Sasa: ↓で予想したとおり、膨大な混乱が待っていた。久しぶりに非平衡統計力学の計算をしたというのもあるが、色々と矛盾が発生した。線形非平衡統計力学の知見で如何に説明できないか、というのを議論する予定だったが、ノートを書いていると、どうしても説明したくなり、というか、説明できそうな気がしてきて、試行錯誤してしまった。何か計算方法を変えるために違う結果になる、というのは、本質的に間違いをやらかしているとしか思えず、冷静に整理整頓した。やっと今日全体を抑えきったように思う。まだ間違いがあるかもしれないが、僕たちの予想が極めて厳しくなった。○○を変分関数と変分原理があって平衡から自然に拡張できるなら、「こういう形」しかない、という論旨にたっていて、それは間違いではないが、非平衡統計力学まで戻ってそれを定式化するとさらに条件がひとつ加わる。それが「こういう形」と矛盾する可能性が高いように見える。(摂動展開のぎりぎりの話で矛盾が解消されている可能性はあるが。。)界面からのアプローチも何度もやばくなって最後にぎりぎりの形で残ったので、ここからが勝負だとは思うが。。。