金曜日

昼食後13:30から会議開始16:20までが、今週最大の空き時間だった。それでも、来週の研究会で発表するスライドの図とグラフを整理するのは、この時間帯しかないだろうな、と日曜日からにらんでいたので、研究時間には使えない。見栄えは今一だが、見せる最小の絵たちはできた。

今回の30分講演では、「統計力学としての構造ガラス転移」を真面目に考えようとする第一歩を喋るので、背景とか動機を丁寧にする必要があり、自分たちがやったのは極力抑えてある。それでも、液体=非晶質固体転移を視覚的にみせるパタンは結構迫力あると自分では思う。この系の結晶(dodecagon!)も中々可愛い。単位胞の中で基底状態の縮退があるんだぜ。結晶の絵をみたってすぐにそれとは見抜けない。こういう刺激的な絵と地道な測定量の「頭だし」を見せられると、僕が聴衆なら喜べるとは思う。

6月の僕は事実上停止しているのだけど、この「dodecagon の脆さ」や「転移の属性」などについて、ふくしまさんが次々と進展させていて、液体=非晶質転移が本物である確信度は高まっている。(そういう本当の意味でももっとも微妙でかつ大事な点は来週の講演では喋らないけれど。)

さて、もうすぐ6月が終わる。余にもダメダメな月だった。全てが中途半端なまま、よれよれになってとりあえず歩いている感じだった。(渡辺さんと同じことを書いている気がする。そうやって共鳴してダメなことを納得していってはいかんのだろうけれど。)夏学期の講義が終わるまでカウントダウンがはじまったし、いい加減切り替えよう。