土曜日

今年から土曜の朝は原則歩くことにしている。今日は、次女と一緒に70分歩いた。千葉にきて15年半(住んだのは14年半)になるけれど、普段通っていない街並みが近くにあるので驚いた。しばらくは、コースを変えながら、あちこち歩いてみよう。

歩きながら、次女と話をしながら、街並みをみながら、「固体は流れるか?」の論点を整理していた。粒子系からの流体力学や液固転移を「真に」導出するのはまだ相当に難しい。固体は流れるか?は難しい二つののミックスだから、途方もなく難しいのだけれど、議論の核心部分はアクセスできるはずだ。流体の基礎の説明で、(平衡状態で)固体になったらどうなるのかという問題は、周りの人に結構つぶやいてきた。(通常の液体でも無理なのだから)完全解答はありえないが、「正しい理解の筋」だけでも抑えたいねぇ.... と。

ミクロから考えるときには、非平衡統計力学の問題なんだけれど、今回の問題は、「ほんのわずかの非平衡摂動で平衡の性質から特異的に変わる」ということが本質的で、これも僕は周りにぶつぶついってきたこと。例えば、Otsuki-Sasa は、kirkwood近似の範囲だけれど、その例になっていることを綺麗に見せているのだ。(これ、近いうちに復権するはず。)みやまくんの話もそういう観点から成熟しつつあって、よし、いけるかな、、というところだった。

彼らの現象論は正解を与えている、と僕は予想している。しかし、もしそうなら、これは平衡状態の非平衡摂動に対する特異的性質を見せていることになる。その微妙さは、僕的にはあったら楽しいとは思っていたけれど、いざ、YES or NO という段階になるとはっきりしない。そこをつめよう...と。実験室実験や計算機実験でつめるのは当然のことだけれど、非平衡統計力学の問題として、非自明な論点を前にだしてそれを議論する、ということをやろう。

で、非平衡多体玩具模型を作ってみた。これだと具体的に計算できると思う。やるかどうかはもう少し考えるけれど。