土曜日

朝から、ストックホルム研究会のプレゼン資料つくり。絶対に日付が変わるまでに終わると決意して臨む。昨日、スタンダードな方針でいくことに決めたので、記号の調整とかバランス配分を気にしつつプロットに沿って埋めていくと、予定より早い19時に終わった。もちろんこれはプロットに毛が生えたものであり、出発までには色々といじっていく。(滞在型研究会で、いつ発表なのか連絡はない。45分だったと思うが、30分程度で収まるイメージで構成した。)トピック的に相当に近い専門家たちがくるので、議論することが第一の目的である。特に、くりすちゃん=まーすたちが書いている論文は、ニアミスレベルに近いことがたくさんあるので、彼がどこまで理解しているのかを直接聞けるのもありがたい。

その後、案件1,2,3と処理していく。これで明日、案件4、5、6が終わると、来週を何とかのりきることができそうだ。[教科書書きはダメだが...]しかし、8月22日から9月16日のこの過密日程はこの時期では個人史上最高である。日中は相当種類の案件に対応している。

教科書書きが予定からずれたのは、8月27日、28日のせいである。そこで、最後のとりでとして予定されていた教科書書きの気分になれず、過剰エントロピー問題にぼーと瞑想していた。その時の日記を見ると面白い。右固有ベクトルと左固有ベクトルの移り変わりの妙味に何かある-- ととらわれている。あくる日の8月29日に少し見えた気がしてスケッチを書いたけれど、そのスケッチは中々ちゃんとせず、何とか(間違ったのを)書いたのが1週間後の9月5日で、間違いだと判明したのが9月7日で、やめると宣言した後の9月8日にさらに半泣き的にやって(まだつぶれていないノートを書いて)今に至っている。そこで突破したのは、右固有ベクトルが見えたときである。(その瞬間の白板の画像は鮮明に残っている。紙ではなくて、研究室の白板に書いていた。経験上、こういうのは10年以上残る。)このままつぶれなければ、(科学としての真の意味はともかく)、「夏休みの宿題の成果」として認定してもよい。

そういう意味では、8月27日、28日の選択はよかったことになる。しかし、危ないので、原則的にはやっちゃいけないことだと思う。さて、しかし、教科書書きをどこかでとらないといけないが、どうすればいいかな。手帳を見ると来週の某会議は委任してもよさそうな気がするので、そこでまとまった時間を確保しようか。