木曜日

さすがに疲れが激しかったので、睡眠をたっぷりとる。そのおかげであろう、快調に諸々をこなした。今日は、事務案件がなく、会議もなく(本当か?)、講義もない。研究だけに時間を使う。

まず5月模型。Enterさんに教えてもらった論文たちも主張は大体理解し、どういう風に位置付けるかを少し考え、論文を改訂し、J. Phys.A に投稿した。次に、査読書を書いて編集部に送った。次に、KNST論文原稿を読んでコメントを送った。

まだ時間があったので、連続対称性を破る1次転移のミニマムを考える。日曜日の路線はありえるけどなんかややこしい。(離散対称性を1次転移で破るなら大きいqのq-Pottsでいい。)もっと単純な模型はないかな、と思っていたところ、昨日、偶然に関連する文献を見つけた。今日、これを読んでいると、あぁ、証明はともかく、気分はわかったかな。その勢いで、「流れる固体プロジェクト」を再起動した。まずは、その模型が平衡状態で「U(1)対称性を1次転移で破る」かどうかを確認するプログラムを一気に書いて、計算機に投げた。こうやって具体的に模型を触り始めると、頭が回り始め、正しい論点が見えてくる。当面の目標ははっきりしているが、7月中に攻略できるかな。

4月模型ノートのversion upはできなかった。これは香港の夜の仕事に割り当てようか。(できるかな。前回の香港は夜に出歩いた時間が長かったが、今回は控えめにしよう。)

夜にさくさく計算して、平衡でのざっとした確認終了。よし、きっと、1次転移だ。1次転移そのものは2次元でも生じるが、秩序相は対称性が破れた状態になってほしいので3次元でみている。ちなみに、「KT-phase に1次転移する」ということがあるんだな。言われてみれば当然だが、僕は今日まで理解していなかった。[今回は無視。] さらに勢いにまかせて、境界だけで位相勾配を与えた境界条件下での様子をさぐるプログラムも飛ばす。disordered phase ならこれが非平衡定常流を生み、ordered phase なら位相がtwist した平衡状態になるはず。(XYの場合には、1月に確認済み。また、XYの場合には、じゅりおたちの機構は働かず、twist は安定な平衡状態になっているはず。今回の模型でも働かないはずなので、じゅりおたちの問題は切り離す。)明日にはこの模型について、さらに色々なことを考え始めるだろう。

「再起動ぶーんん。」とtwitter に書いて、ここまで5時間。