木曜日

16日は東京に日帰りで出張して、17日は講義と長い会議があって、今日は会議がたくさんあって、それらの隙間に全力で変分原理と戯れていた。

毎日、ダメなことが分かる、ということの繰り返しだった。人生で何度も直面してきた勘違いを繰り返した。例えば、(確率過程の)非平衡系で相対エントロピー単調に減って最後はゼロになる − というのは、変分原理っぽい香りをしているが、これは定常状態を何一つ決定できない。定常状態ありきだから。別の例として、線形応答領域におけるエントロピー最小原理による確率分布の決定は定常状態を前提としないとことから決定しているように見えるが、実は、これはズバーレフ=マクレナンと等価なので情報が全く増えていない。定常状態について何かを知りたいとき、ズバーレフ=マクレナンで書いても、エントロピー生成最小原理で書いても同じ。あと、、相加性原理に挑戦したときの... なども思い出した。あればもう15年くらい前か?今回の試みと一番近いのは10年前の話だが、10年前と同じミスを繰り返していた。

これまでの非平衡統計力学が無力であることを説明するのが目的で書き始めたノート(=論文のサプリになる予定)なので、深入りせずに、もうやめないとまずい、、と思いながら、何かできそうで、ついついやってしまう、、という悪循環に陥りかけてきた。若い時のように半年間没頭して廃人になりかける、ということはしないし、できないが、やはり今週を超えるのはまずい。

と、いいつつ、今日も夕食後は全部投入して、何かできたか?とりあえずノートを書いた。出来たと思ってノートを書いて、打ち出したらボロがでる、、という連続だから、全くあてにならないが。。今日のところはともかくいったん終えて、至急、溜まったいくつかのことをしないといけない。